学生が手掛けた五感体験お化け屋敷
石川県の金沢市にある「血の糸」は、地元の企業と美術工芸大学の学生の手によって作り上げられたお化け屋敷です。
企業の会議室の一室を使用したもので興業目的ではありませんが、芸術に携わる学生の技術がふんだんに盛り込まれています。
舞台となるのは海に面した丘の上にある廃病院で、昭和時代に院長の手で大勢の人が様々な実験に使用されたという経緯がある設定です。
そこに足を踏み入れて、約15分間恐怖を体験することになります。
完全予約制で月に4回開催され、入場料はかかりません。
その代わりに特定の印刷通販サイトに登録することが条件です。
登録方法がわからない場合は、予約時に伝えておくと説明を受けられます。
「血の糸」で特徴的なのは五感体験型という点で、視覚に働きかける部分ではただ目を通すだけでは確認できず、凝視が求められるところがあります。
そして廃病院の雰囲気を出すために臭いが噴霧され、一年中肌寒さを感じられるように温度もコントロールしてあります。
聴覚ではヘッドフォンを使用してより高い臨場感を演出しますが、骨伝導タイプなので回りの音が完全にシャットアウトされる心配はありません。
そこに専用のカレーで最後の味覚を埋める形です。
オープンしてから何度もリニューアルを繰り返しているため、すでに利用したことがある人であっても新しい驚きに出遭える可能性があります。
原則として1日に1回しか利用できませんが、別の日であれば何度足を運んでも問題ありません。